漫画の専門学校への進学を考え始めた方に読んでほしい4つのポイント
漫画家を目指している人にとって、漫画を学ぶことができる専門学校は進路選択をする際に選択肢の1つとして挙がってくるでしょう。
では漫画の専門学校では、どんなことを学ぶことができるのかご存知ですか。
また、この専門学校に通うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。
進路の選択肢に漫画の専門学校があるが、どんな場所か分からないという人に向けて、漫画の専門学校について紹介していきます。
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漫画家になるための方法にはどんなものがあるのか
漫画の専門学校に通うのは、漫画家になるための選択肢の1つです。
では、漫画家になるための方法は、専門学校に通うだけなのでしょうか。
漫画の専門学校について紹介しながら、それ以外の方法についても触れていきます。
漫画の専門学校に通う
今回紹介する中心となる方法になります。
高校卒業後に漫画に関する専門学校に2年間程度通い、授業を受けながら知識や技術を身に着ける方法になります。
そのため、基礎知識がない、何を学べばよいかわからない、という方にはおすすめです。
学校によってカリキュラムなどには違いがありますが、授業の中で実際にプロの漫画家の方から指導を受けることができる可能性もあります。
また、専門の講師の方から基礎から学ぶことができます。
実際に専門学校に通うため、国から認可をもらっている学校なら、卒業時に専門学校を卒業した証である専門士の資格をもらうことができます。
卒業時には履歴書などの学歴として書くことも可能です。
就職に関しては、漫画家だけではなくイラストレーターなども選べたり、漫画家をあきらめてしまう場合にも、一般職への就職の支援をしてくれる学校もあります。
各社が行っている新人賞への応募
この方法は、自分で漫画について学び、実際に漫画を描くことになります。
各社が行っている新人賞では、上位に入選すると読み切り作品として雑誌に掲載されます。
その後、何度か読み切り掲載を行い、実力や人気があると判断されれば連載を勝ち取ることもできます。
上位入選すれば確実に応募した作品は連載されることになりますが、その後はその人の力次第になります。
出版社への持ち込み
次の方法は、実際に出版社の編集部に持ち込むことです。
事前にアポを取り、持ち込んで編集者に見てもらうことになります。
そこで優秀な作品なら、そのまま賞などへ出すこともあります。
また、その場で編集者からアドバイスをもらえることもあります。
修正点を伝えられ、直して再度持ち込むように指示してもらえることもありますが、1度だけで終わってしまう可能性もあります。
プロのアシスタントを務める
実際にプロのアシスタントを務めながら技術を磨き、かつ編集者とのコネクションをつなぐ方法になります。
プロの実際の仕事を見ることもできる現場になります。
ですが、場合によってはアシスタントの仕事が忙しくなってしまい、自分の練習ができないという場合もあります。
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漫画の専門学校に通うメリット
漫画家になるための方法をいくつか紹介しました。
では、このうち漫画の専門学校に通うことによるメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
基礎を確実に学ぶことができる
一番のメリットは、漫画の基礎を確実に学ぶことができることです。
自分だけで漫画を描こうとすると、どうしても独学になってしまうため、何を覚えなくてはいけないか判断できません。
編集者側としても、基礎を知っている漫画家の方が話もしやすく、アシスタントなどをする際にも確実性があります。
専門学校ごとに異なる授業もありますが、どの学校でも確実に漫画を描くために必要な基礎知識・技術は学ぶことができます。
プロの指導を受けることができる
すべての学校ができる、というわけではありませんが、学校によってはプロの漫画家の方から指導を受けることができます。
特別授業といった場合もありますが、実際に担任や講師としてプロの漫画家を採用している学校もあります。
どの漫画家の方も自分で連載を勝ち取っていますし、人によっては下積みが長く、アシスタントの経験などもあったりしますので、漫画家視点のことを聞くことができます。
また、実際に業界にいる人なので、実力が認められたりすると、就職先を紹介してもらえたりすることもあります。
就職のサポートが充実している
学校を通さない場合、基本は出版社への持ち込みや賞への応募を自分で行うことになります。
ですが、漫画の専門学校では学校側が業界とのつながりをもっているため、これらのことを手助けしてくれます。
漫画業界における情報なども確実に入ってくるため、自分一人で動くよりも業界に近くなります。
また、場合によっては在学中にアシスタントのアルバイトなどを斡旋してもらえ、そういった経験が就職へとつながることもあります。
漫画家以外の就職としても、漫画を生かしてのゲーム会社やイラストレーターといった就職を行うこともできます。
仲間をつくることができる
漫画の制作は基本は自分1人が中心になる仕事です。
そのため、自分と悩みを共有してくれる仲間という存在が大切になってきます。
そこで専門学校では、確実に仲間を見つけることができます。
同じ専門学校に通う人たちは、基本的に漫画関係の技術を学びたいとその学校を選んだ同志になります。
この仲間の存在は、在学中だけでなく、漫画家として働き始めてからも重要となるでしょう。
漫画の専門学校で学べること
漫画の専門学校では、実際にはどのような授業が行われ、どのようなことを学ぶことになるのでしょうか。
どんな知識や技術を学ぶことができるのでしょうか。
ここでは、専門学校である日本マンガ塾を参考に簡単に紹介していきます。
ストーリー作り
漫画においてストーリーという物は大切です。
漫画を描く際に最初の工程となり、漫画の面白さも変わってきます。
そのため、そのためのアイデアの出し方やエピソードなど、漫画の骨組みについて学んでいきます。
ネーム作り
漫画を描く際の設計図になります。
物語やコマ割り、構図の演出について学んでいくことになります。
キャラクター
漫画に出てくるキャラクターを描く技術を学びます。
実際に人物のデッサンを行ったり、各パーツの描き方、ペンの使い方などについて学んでいきます。
背景
建物や自然などの背景を、背景として表現できるように技術を学びます。
それぞれジャンルに応じた背景やその書き方、遠近法などの技術についても学ぶことになります。
仕上げ
原稿を仕上げる際の技術を学びます。
実際に漫画家としての技術だけでなく、アシスタントとして必要な技術についてもここで学ぶことになります。
デジタルでの漫画の描き方
最近ではPCを使って漫画を描くという漫画家も増えてきました。
そのため、実際にデジタル機器を使っての漫画の描き方について学びます。
パソコンの基本的な使い方から学ぶことができる場合もあります。
専門学校を選ぶポイント
ここまでは漫画の専門学校についてどんなものなのかを紹介してきました。
では、実際に専門学校を選ぶとなったらどんなことを参考に選ぶといいのでしょうか。
いくつかポイントを紹介します。
就職実績
漫画の専門学校に通おうという方にとって、やはり大切なのは、卒業したら漫画家になれるのかどうか、ということでしょう。
そこで、学校を選ぶポイントに就職実績が関わってきます。
どの程度の人が実際に漫画家として働くことができているのかは気になることでしょう。
また、それ以外にも漫画家以外で学んだことを活かせる仕事にはどれくらいの人がついているのか、漫画家以外ではどのような仕事に就くことができるのかといったことがわかると安心できるのではないでしょうか。
また、漫画関係をあきらめることになった場合、一般企業などに就職することになります。
それらに関してもサポートを行っている場合があるため、業界関係以外の就職についても確認しておくといいでしょう。
授業内容
どの学校でも基本的には漫画の基礎については学ぶことができます。
ですが、学校によって力を入れている分野が異なったり、独自の授業を取り入れている場合もあります。
ですので、自分の受けたいような授業のある学校を選ぶのも大切です。
講師
当然学校によって講師は異なります。
また、プロの漫画家を講師として採用していることも多いです。
そのため、この人の授業を受けたい、という希望がある場合、選ぶポイントになります。
まとめ
漫画の専門学校は、漫画家になるための道の1つです。
ですが、最近では需要が高まってきたことにより、たくさんの漫画の専門学校があります。
学校により授業内容や進学実績が違うので、自分が通いたい、と思える学校に通うのが、モチベーションを高くするのにも大切です。
ですが、漫画の専門学校に通ったから漫画家になれるというわけではありません。
漫画家になりたい、という気持ちを持ち続けて、夢を掴んでください。
参考URL・参考文献・根拠など
https://www.amgakuin.co.jp/contents/comic/column/become/mangaka/#i
https://www.mangaka-suCCess.com/merit/
https://mangajuku.jp/about_curr.html
https://www.tokyogame.jp/survey/school_criteria/