漫画を描くスキルを複合的に学ぶことで、専門学校の卒業後の進路が広がる
漫画家に憧れ、漫画の描き方を学べる専門学校に進学したいと考えている人は多いです。
ですが、漫画を学べる専門学校に進学した全員が漫画家になれるというわけではありません。
専門学校に進学しても、結局は才能の有無で進路が分かれてしまうのでしょうか。
実はそうではなく、漫画の専門学校を卒業し、漫画家以外の仕事に就く人も多いのです。
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漫画を学べる専門学校で身につくスキル
漫画を描きたいと思って進んだ専門学校。
そこで学べる技術は、漫画の描き方だけに特化しているわけではありません。
ただ漫画を描くだけなら誰でも出来ますが、たくさんの人が読みたいと思うような魅力的な漫画を描くには技術が必要です。
専門学校では、魅力的な漫画を描けるようになるためのスキルを複合的に学ぶことができます。
漫画の基礎であり重要なスキル、キャラクター造形
オリジナルの漫画を描く上でもっとも重要と言っても過言ではないのがキャラクターの作り方です。
漫画に登場するキャラクターが魅力的であるということが、人気のある漫画の絶対条件とも言えるでしょう。
読者が共感できるような、みんなに親しまれるようなキャラクターから、誰もが好きになるような魅力たっぷりのキャラクター。
または読者にとても嫌われるキャラクターもまた、読者を漫画に惹きつける上で重要な役割を果たします。
どんなキャラクターを作り出すことで、漫画がより魅力的になるのか。
実際に漫画家やイラストレーターとして活躍しているプロの講師たちから学べる場が、専門学校です。
専門学校を選ぶ際は講師にどんな人がいるのかを調べ、なるべく現役で漫画家として活躍している人が多く在籍している学校を選ぶことをおすすめします。
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漫画を描くには必須のスキル、画力を高められる場所
漫画は絵で全てのものを表現します。
空の青さ、海の広さ、建物の高さ。
それら全てを絵だけで読者に伝えなければなりません。
それを伝えるには、誰が見ても空である、海であるとわかる画力が必要です。
専門学校で漫画を学びたいと思っている人は、この画力を身に付けたいと思う人が多数を占めるのではないでしょうか。
スケッチなどで写実的に描く方法や、漫画のツールを使用する上でのコツなども、専門学校では学ぶことができます。
プロだから知っているコツを教えてもらえるのが専門学校の強み
漫画家になるには漫画家になり方を教わるのが一番勉強になります。
では、商業誌で活躍している人気の漫画家に、漫画家のなり方を教えてくださいといきなり押しかけて教えてもらえるでしょうか。
きっと門前払いとなってしまうでしょう。
そこで、専門学校では実際にプロとして活躍している人たちにお金を払い、講師として迎え入れ、学生たちにそれを教えてもらえる環境を作っています。
漫画家も連載が終われば次の連載が決まるまでは仕事が安定しなかったりする職業です。
講師の仕事は決まった期間安定した収入を得られるため、漫画家にとって人気のある仕事でもあります。
もちろん先生たちも漫画家ですから、連載が決まれば忙しくなり、次の年にはまた講師から漫画家に専念しているかもしれません。
そのような現役の漫画家たちから、雲の描きかた、建物を大きく見せる方法など、実際に使われているコツを教えてもらえるのが、専門学校の良いところです。
漫画家になるには狭き門をくぐり抜けなければならない
漫画家になりたい、漫画家を目指しているという人は何万人といます。
その中で実際に漫画家になれるのはほんの一握りです。
職業として漫画家になるためには、どこかで連載を持つというのが一番安定し、人気が出ることを望めるのですが、連載の枠には限りがあります。
限られた枠を掴むには、賞に応募したり、編集部に持ち込みをしたりして編集者に見いだされなければなりません。
私は絵がうまいので漫画家として雇ってくださいというだけでは漫画家になれません。
漫画家になるには、自分の絵の、漫画の魅力を誰かに認めてもらわなければならないのです。
自分の漫画に説得力を持たせるための研究、プレゼン方法も学べる
自分の漫画を誰かに認めてもらうには、説得力が必要です。
この漫画は面白くなりますから読んでください、では多くの人に読んでもらうことは難しいです。
そのため、この漫画は面白いです、ということを、読んだ人に感じてもらうための説得力を持たせる必要があるのです。
どんなストーリーならば面白いと思ってもらえるのか。
どんなキャラクターならば続きを読みたいと思ってもらえるのか。
読者の心理も含め、専門学校では自分の漫画は面白いのだと思ってもらえるための説得力を持たせる研究の仕方も教えてもらえます。
自分でやろうと思うと、やり方もわからないですし、ついつい絵の勉強ばかりをしてしまいがちです。
専門学校であれば、この日、この時間はストーリー作りの方法を学びますと決めてくれていますから、しっかりと研究し、学び、スキルを身につけることができるのです。
狭き門をくぐり抜けて漫画家になるだけが進路じゃない
専門学校でたくさん学び、魅力的なキャラクターを作れるようになり、面白いと思ってもらえるストーリーが作れるようになっても、そのスキルを身に付けた全員が漫画家になれるわけではありません。
ですが、漫画家だけが仕事で漫画を描いているわけでもありません。
漫画家にはならなくても、漫画を描いて仕事をするには、実は色々な職業があるのです。
イラストレーターと漫画家は密接な関係
実は魅力的な漫画を描けるということは、魅力的なイラストを描けるということでもあります。
キャラクター作りや、その絵を魅力的に見せる方法を学んでいますから、専門学校で漫画を学んだ人は魅力的なイラストを描くスキルも身に付けています。
漫画家と比べ、イラストレーターは間口が広いです。
ゲームのイラスト、小説の挿絵や表紙、パッケージのデザインなどから、Webサイトや広告に載せるイラストなど、その活躍の場は多岐に渡ります。
卒業後そのまま漫画家にはなれなかったとしても、イラストレーターとして活躍する人も多く存在します。
そして逆に、イラストレーターとして活躍した後、漫画家となる人も多いのです。
イラストレーターとして描いた作品を認められ、漫画も描いてみないかと誘われるケースや、イラストレーターとして活動する上で出来た人脈から、新しい雑誌を創刊するから立ち上げの時に連載を持ちかけられたりするケースもあります。
職業は会社員だけど漫画を描いて仕事をする人もいる
会社員として生活しながら、けれど仕事内容は漫画を描いているという人もいます。
漫画家は基本的に自営業、フリーランスのような形で働く人が多いですが、会社の専属の漫画家として仕事をする場合、その身分は会社員となります。
その会社の宣伝漫画や、商品の広告などを専属で描く人が、このような形態で漫画を描く仕事をしています。
もちろん漫画を描く以外の業務も発生するかもしれません。
ですが、この場合の最大のメリットは、ずっと安定して漫画を描く仕事が続けられるという点です。
会社員なので毎月安定した収入を得られ、また専属として活動するため、仕事が途切れたり途中で打ち切られる心配が少ないです。
漫画家はアパートを借りられなかったり車のローンが通りにくいなどというデメリットもありますが、会社員であれば社会的にも信用は高くなります。
まとめ
専門学校で漫画の描き方を学ぶことは、漫画家になるだけでなく、様々な進路を選べるようになるということでもあります。
卒業後すぐに漫画家として活躍できる人は少ないから、専門学校を出ても漫画家にはなれないのではありません。
卒業後、まずはイラストを描く仕事から始め、それから漫画を描く機会を得るという人も多いのです。