買いのタブレット端末はどっち?iPad ProとSurface Proを徹底比較!
2017年の6月にAppleが発表した新しいiPad Proに関心が集まっています。
Appleはこの秋に発表するiOS11で機能が大幅に変わることを宣言しており、この点も大いに注目される所です。
一方Appleの良きライバルとしてPC業界に君臨するMicrosoftは、ほぼ同時期に自社のタブレット端末であるSurface Proの新作を発表しました。
今回はこの2製品の最上位機種を徹底比較し、スペックと機能で勝敗を決めたいと思います。
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ディスプレイ解像度
Surface Pro
Microsoftが送り出すタブレット端末の最上位機種であるSurface Proが持つ画面解像度は2736 x 1824となっています。
ちなみにハイビジョン放送の規格でもあるフルHDは1980×1080という解像度です。
画面のサイズは12.3インチなので、デスクトップPC用の液晶モニターに比べるとかなり高精細な画面になります。
光沢があるので多少の写り込みはありますが、写真編集などには非常に有用なディスプレイだと言えるでしょう。
iPad Pro
Appleが発表した新しいiPad Proの最上位機種の画面解像度は2732×2048で、画面サイズは12.9インチとなっています。
これはAppleが提唱するRetinaディスプレイに相当する解像度で、非常に繊細な表現が可能となっています。
RetinaディスプレイはAppleが独自に名付けた解像度の呼び方で、iPadシリーズで初登場したのは2012年のモデルからとなっています。
「人間が識別する限界を超えた画素」と言われ、プロの写真編集にも十分耐えられる解像度となっています。
どちらの解像度が優れているのか
解像度を表すppi(pixel per inch)で比較すると、Surface Proは267ppiで、iPad Proが264ppiとなっています。
画面のサイズではSurface Proの方が僅かに小型なので、単純計算すれば数値で上回るSurface Proの方がおすすめです。
さらにSurface Proは最新モデルで「Pixel Senseディスプレイ」と呼ばれる技術を投入し、色の表現力を高めることに成功しています。
前モデルから着実に進化し、バージョンアップしているのは好印象です。
一方のiPad Proは解像度で一歩譲るものの、耐指紋性撥油コーティングや反射防止コーティングが施された高品質なディスプレイとなっていて、さらに前モデルの2倍となる120Hzのリフレッシュレートを実現しています。
このリフレッシュレートは切り替えに対応するので、用途によって使いこなすことが可能です。
単純に解像度で選ぶのならSurface Pro、ディスプレイ品質で選ぶのならiPad Proに軍配が上がるでしょう。
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CPUのスペック
Surface Pro
Surface ProにはIntelの第7世代 ( Kabylake )Core i7が搭載されています。
この世代のCPUの特徴は前世代からさらに推しすすめた省電力設計で、これによって稼動時の発熱はより抑えられます。
そして内臓グラフィックにはIntel Iris Plus Graphics 640を採用しているので、負荷の軽いゲームであれば十分にプレイすることが可能です。
これは前モデルから順当に進化を遂げた部分と言えるでしょう。
iPad Pro
今回新規採用されたA10X Fusionチップは6コアというハイスペックになっており、前モデル比で30%の速度性能向上が実現しています。
また、グラフィック処理においては前モデル比で40%の速度向上が実現しており、4K動画編集や3Dモデリングなどで大きな威力を発揮する事でしょう。
また、機械学習する機能を有した画像信号プロセッサISPを搭載しているので、ビデオ映像や写真の編集時にはこちらにアドバンテージがあると言えます。
どちらのCPUが優れているのか
どちらの機種も十分に高性能なCPUを搭載しているので、処理速度に関しては決定的な開きがなく、甲乙つけ難い状況です。
後は普段の使用用途によって違いが徐々に現れると思いますが、強いて言えばノートPCのように広く一般的な作業をメインに考えているのであればSurface Pro、4Kでの動画編集や重い画像処理をメインに考えているのであればiPad Proに軍配が上がります。
ペンシルの性能
Surface Pro
Surface Proで使用するデバイスはSurface Penと呼ばれ、ペンの先端部分の反対側に消しゴム機能がついているのが大きな特徴です。
また、全4色のバリエーションが展開されるので、好みの色を選ぶ楽しみがあります。
Surface Penには交換用のペン先キットが存在するので、目的に応じて付け替えながら使用することが可能です。
新モデルの筆圧レベルは4096段階となっており、旧モデルの1024段階をはるかに上回ります。
この細かなレベル設定は特に繊細なタッチを表現する時に役立ちます。
新モデルのバッテリーは内蔵式の単6電池一個で、外部端子にはBluetooth4.0を搭載しています。
iPad Pro
iPad Proで使用する専用デバイスのApple Pencilは、前世代比でタッチの反応が改良されています。
各種のアプリと併用することによって、紙に鉛筆でメモを取ったような筆跡の再現から、インクを使用したペンのタッチまでをリアルに再現することが可能です。
Apple Pencilではスクリーンショットを撮ったWebページや写真、PDFファイルに素早く注釈などを書き込むことが可能で、さらにこの秋登場するiOS11ではiPad Proのロックを解除せずにメモを取る機能が追加されるので、ひらめいたアイデアを損なうことなく書き留めておく事も出来るようになります。
また、表示遅延を示すレイテンシがほぼゼロなので線は書いた瞬間からスムーズに表示され、強弱調整や濃淡表現が簡単に出来るので、本当に紙に書いているような感覚で扱うことができます。
さらにパームリジェクションテクノロジー によってディスプレイに置かれた手には反応しない仕組みになっているので、集中してペン先だけを動かすことが可能です。
充電はライトニングコネクタを経由して行い、フル充電時の最大稼働時間は12時間となっています。
どちらのペンが優れているのか
Apple PencilはAppleストアでの販売価格が税別で10800円、予約販売されているSurface Penの新型は Microsoftストアでの販売価格が税別で11800円となっています。
Surface Penは新型でApple Pencilの性能と肩を並べるまでに進化し、傾き検知機能はどちらのペンにも搭載される事になりますが、ここはやはり世界中のクリエイターやアーティストからの支持が厚いApple Pencilに軍配を上げたいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
AppleとMicrosoftが2017年に発表した2種類のタブレット端末は、決定的な違いを見出すのが難しいほど性能が似通っています。
後は使用するソフトやアプリがどれだけ充実していくのかが気になる所ではあります。
動画編集やデジタルペインティングに重点を置いて開発されたiPad Proと、持ち出し可能なモバイルPCを前面に打ち出したSurface Pro。
どちらがあなたの要望を満たすタブレット端末になるのでしょうか。