UNITCOMの格安のモニタアーム「剛腕」シリーズの魅力は何処にある?

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ユニットコム 剛腕 UNI-LCD-ARM-DUAL VESA規格75/100mm対応 DUALモニタ対8軸 クランプ固定式液晶モニタ用アーム

モニタアームは価格や品質によってピンキリですが、中には低価格でありながら品質も良く、使い心地の悪くないモニタアームも存在しています。

今回はUNITCOMから発売されている、気軽に手に取りやすい価格でありながら高品質、かつ様々なバリエーションから選べるモニタアーム「剛腕」シリーズの魅力は何処にあるのか、また使用する上での注意点などについてまとめました。

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剛腕シリーズとは?

剛腕シリーズはUNITCOMから発売されているモニタアームのシリーズの1つで、マルチディスプレイ向けのシリーズです。

剛腕シリーズではデュアルディスプレイやクアッドディスプレイに対応したものが発売されている他、特殊用途向けの縦に2画面配置できるタイプの物なども発売されており、自分の用途に合わせた製品を選べる仕組みになっています。

いずれのモデルも、VESA規格に対応したアームになっているため、多くのモニタアームで利用することが出来ます(VESA規格以外のディスプレイでも変換器具を使って取り付けることが出来ることがあります)。

また、剛腕シリーズに共通する特徴として、取り付け可能なディスプレイの枚数が多い割に販売価格が安く、それでいながら品質も安定しているため、コストを抑えてマルチディスプレイをモニタアームで使用したい人や、初めてモニタアームを使う人などにもおすすめのシリーズの1つでもあります。

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剛腕シリーズ最大の魅力は価格の安さ?

剛腕シリーズの最大の魅力は他社製の同じクラスの耐加重、対応ディスプレイ数を持ったモニタアームと比べて、価格がとても安いという点にあります。

平均的な同クラスのモニタアームと比べると数千円~一万円近く安い価格設定になっている事が多く、2画面対応モデルは横置きモデルが6,500円前後(他社製品が10,000円前後が多い)、縦置きモデルが5,000円程度の価格設定になっている他、4画面に対応した大型モデルであっても、10,000円程度(他社製品は13,000~30,000円が多い)で買う事が出来ます。

かといって「安かろう、悪かろう」といった低品質な製品ではなく、長く使っていてもディスプレイが脱落したりというトラブルもなく、しっかりと使える品質で作られているため、安心して使う事が出来ます。

机への固定はクランプ方式

剛腕シリーズは、支柱を机へと固定するために器具で挟み込んだあとにネジを締めて圧力をかけて固定するクランプ方式を採用しています。

そのため、机の天板の厚さが対応していれば、余計な加工などを行う事なく簡単に設置する事が可能になっています。

取り付けに必要な天板の厚さは最大100mmまで、最小で30mmが必要になります。

最大サイズはかなり厚いものまで対応しているものの、最小サイズに関しては意外と厚みが必要になっているため、購入前に自分の机の天板が十分な厚さを持っているか確認するのがおすすめです。

また、天板の材質としては木製もしくは金属製の天板が推奨されています。

逆にガラス製など、割れる可能性のある天板を使用している場合には対応した厚さを持っていても、使用しないとこをおすすめします。

固定する際の注意点

クランプ式の固定を行うモニタアーム全体に言える事ではありますが、固定する際の注意点として、マルチディスプレイに対応しているという性質上、クランプはかなりきつめに固定する必要があります。

緩んでしまっていると、ディスプレイを取り付けた際の重みで支柱が脱落する事があるため、しっかりと固定するように注意しましょう。

また、厚さが対応している天板であっても、木製天板の中には内部が中空になっている物があります。

そういった天板を使用している場合にはクランプを締めた際には潰れる可能性があるため、気になる人は少し大きめの角材や板などの補強材を用意しておき、天板とクランプの間に挟み込んで固定するのがおすすめです。

アームは1画面当たり4軸搭載

剛腕シリーズでは、ディスプレイを固定するアームは支柱側、アーム中央部、ディスプレイ側の横方向3軸に加えて、ディスプレイ部分に縦方向の回転1軸を持った4軸構成になっています。

横方向への移動が3軸用意され、スムーズに画面を移動する事ができるため、使わないディスプレイは机の奥へと移動させ、使いたいディスプレイだけを手前に引き出す、といった事も可能になっています。

若干のネックとして、高さの変更のみ支柱部分で左右まとめて行う必要があるため、画面ごとに個別の高さ設定をすることは出来ない仕様になっています。

そのため、出来る限り同じサイズのディスプレイを使用するのがおすすめです。

なお、これらの仕様はあくまでも横2画面モデル、4画面モデルに関する仕様であり、縦2画面タイプの製品はアームそのものの仕様が異なっているため、1画面あたり4軸ではなく2軸の使用になっているため、注意が必要です。

耐荷重が若干少な目?

剛腕シリーズの耐荷重は基本的に1枚当たり6㎏までとなっています。

そのため、あまり重いモニタを取り付けると、アームが歪んだり、縦回転軸の抑えが効かなくなるなどのトラブルの原因になる可能性があります。

アーム1本当たりの耐荷重に加えてアームの長さなどを考えると、搭載可能なディスプレイの目安は25~27インチ程度のサイズがおすすめのサイズになります。

また、ある程度動かして使いたい場合には27インチはかなりギリギリのサイズになるため、余裕を持ちたい場合にはワンサイズ小さいディスプレイにするのがおすすめです。

ちなみに、同じくUNITCOMから発売されているシングルモニター用のモニタアーム「凄腕」シリーズのアームが最大10㎏まで対応している事を考えると、耐荷重6㎏は若干少ない?

と感じる人もいるかもしれませんが、あちらは1枚専用に対してこちらは複数枚対応という差があるため、一概に剛腕シリーズが劣っているという訳ではありません。

取り付け時の注意点

剛腕シリーズを取り付ける際の注意点として、アームの高さの変更が若干難しい点があります。

元々このシリーズの高さ変更はアーム基部のネジを締めて支柱に固定する方法を取っているため、不要にネジを緩めるとディスプレイの重さでアームが下に落ち、ディスプレイが机にぶつかる可能性があります。

そのため、先にどちらかのディスプレイだけを取り付け、高さを完全に調整してからもう片方を取り付けたり、ディスプレイの足部分を取り付けた状態でアームに取り付け、一旦接地した状態で高さを試し、高さの固定が終わってから足を外すなど、アームが下に落ちないようにするのがおすすめです。

おすすめは「UNI-LCD-ARM-DUAL」

ユニットコム 剛腕 UNI-LCD-ARM-DUAL VESA規格75/100mm対応 DUALモニタ対8軸 クランプ固定式液晶モニタ用アーム

剛腕シリーズの中でもおすすめなのは、最も基本的なタイプで場所も取りにくい2画面対応の横置きモデル「UNI-LCD-ARM-DUAL」です。

高さは支柱部分が450mm、アーム部分は左右に広げて875mmになっており、平均的な25~27インチのモニタを2枚取り付けるのに適したサイズになっています。

部品の構成は支柱、アーム、クランプ部分の3部品構成になっているため余計な組み立て手順などが必要なくなっている上、取り付けに必要な工具などもセットになっているため、こういった機材を組み立てるのが苦手な人や専用の道具を持っていない人でも簡単に組むことが出来るようになっています。

価格も6,400円と安いため、始めてモニタアームを使う人におすすめのモニタアームです。

まとめ

剛腕シリーズは高さの調整に多少の難があるものの、手に取り易さや組み立ての簡単さ、品質など非常に高水準にまとまっているため、初心者にもおすすめできるモニタアームです。

耐荷重6㎏までの制限も少ないように感じるものの、実際には平均的なディスプレイが27インチで4~5㎏前後と考えると十分な余裕があるとも取れるため、価格が安いわりに安心して使う事が出来るため、特別な理由がない人には値段、品質ともにおすすめ出来る製品です。






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