デジ絵初心者のためのペンタブ入門
パソコンで絵を描くためにペンタブを購入したけれど、うまく使いこなせなくて結局買ったから使っていない人が結構多いようです。
実際に紙に自分の手で直接線を描くのと比べ、ペンタブは今までどおりの感覚で線を描こうとしてもアナログと同じような線を描くことができないことが多いです。
これは人間のストロークを電子信号にしてパソコン上で表示しているのでどうしても思った通りにはなかなかいかないものです。
こうした体感的なズレに関してはとにかく使っていくうちに慣れていくしか方法はありません。
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工程をすべてデジタルでこなす必要はない
下書きから清書、塗りまでの工程をすべてデジタルでこなす必要はまったくありません。
例えば下書きだけをアナログで描写し、パソコンで取り込んで色だけ塗るという方法もありますし、下書きをデジタルで描き出力した後アナログでトレースでペン入れし、更にスキャンの後デジタルで色を塗るなどの方法があります。
プロのイラストレーターさんでもデジタル作業とアナログ作業を分けて作業されている方は多くいます。
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アナログからの線画取り込み方法
まだペンタブで線をうまく引けないという人におすすめのアナログからの取り込み方法をご紹介します。
- A4普通紙×2枚
- シャーペンHB(あまり薄くないもの)
- トレース台
- A4スキャナー
まずA4の用紙に絵の下絵を描いていきます。下書きになるのでいつものように消しゴムで消したり書き足したりしてイラストの形を作っていきます。
下書きをトレース台にのせてもう一枚のA4の紙でトレースしていきます。
下書きをそのまま取り込んでもいいのですが、消しゴムの消し後などが写ってしまいソフトの中で修正する時間が多くかかってしまうため下書きと清書は分けます。
家庭用のインクジェット複合機でスキャンする場合は解像度に注意しましょう。大体カラーイラストなら350dplに設定します。モノクロだと600dplくらいがおすすめです。
解像度が高ければ画像が大きく鮮明になりますが、パソコン上で重くなってしまうため350dplくらいにしておきましょう。これでも出力した時に十分鮮明に印刷できます。
スキャンした線画のレイヤー設定を乗算に設定します。これで白色部分が透過され色が塗れるようになります。
ソフトによっては白色部分を除去してくれたり、線だけを抽出してくれるものもありますので実際に自分で調べてみてください。線が薄い場合はレイヤーを複製すると濃く表示されます。
塗り方に関しては線を描くよりも比較的容易にできると思います。塗り方は自分の好きな作家さんの描き方を勉強したりして覚えていくようにしましょう。
まとめ
今回は、ペンタブをまだうまく使いこなせない初心者に向けたデジ絵に対する取り組み方をご説明しました。
いきなり、下書きから清書、塗りまですべてをペンタブで行う必要はまったくありません。
最初は、途中までをアナログで進め、スキャナで取り込んで、仕上げだけをペンタブで行う、など、部分的に取り組んでいきましょう。
ペンタブの練習をして慣れていきつつ、少しずつペンタブで行う作業範囲を広げていってもかまいませんし、ここまではアナログ、ここからはペンタブ、と住み分けてもよいでしょう。