漫画家になりたい!漫画の専門学校に通うほうがいいの?
プロの漫画家を目指している方のなかには、「専門学校に行ったほうがいいの?
それとも行くだけ無駄なの?」と迷っている方もいるのではないでしょうか。
実は「漫画家になるのに専門学校に行くのは無駄だ」という方もいます。
そこで今回は、漫画の専門学校に行くメリットや実際の専門学校の様子などをご紹介しましょう。
漫画家を目指している方は参考にしてみてくださいね。
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漫画の専門学校ってどんなことをするの?
ではまず、漫画の専門学校ではどのようなことが行われているのかを見てみましょう。
漫画の専門学校では、漫画の描き方の基礎中の基礎から丁寧に教えてくれます。
例えば代々木アニメーション学院では、漫画のストーリーのつくりかたやデジタル原稿の作り方などから学ぶことができます。
プロの漫画家の方から個人指導を受けることができ、より実践に即した知識を学ぶことができるようです。
また原作者やイラストレーターを目指すことも可能。
漫画だけではなく、そこに付随するさまざまな職業を目指すことができます。
専門学校によって授業の内容やコースは様々ですが、基礎からしっかりと教えてくれるという点に違いはないようです。
「漫画のことはあまりよくわからないけど、漫画家になりたい」という方は、専門学校がおすすめです。
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漫画の専門学校に行くメリットは?
漫画は家で一人でも描けるものです。
実際今漫画家をしている方も、全員が漫画の専門学校に通っていたわけではありません。
例えば「東京タラレバ娘」などで有名な「東村アキコ」さんは、会社員をしながら漫画を描いていたのは有名な話です。
そういった話を聞くと、「わざわざお金を出してまで専門学校に行くのは無駄なのではないか?」という気もします。
では漫画専門学校に行くメリットにはどういったものがあるのでしょうか?
プロの漫画家から直接指導してもらえる
漫画の専門学校に行くと、講師にはプロの漫画家が名を連ねています。
プロの漫画家から直接指導を受けられることは、大きなメリットの一つではないでしょうか。
自分の家で漫画を描いているだけでは、なかなかプロの漫画家から指導をしてもらう機会はありません。
しかし専門学校に行くことで、プロの技術を直接教えてもらうことができるのです。
漫画を基礎からじっくり学べる
自分で試行錯誤しながら学ぶのもいいですが、専門学校に行けば効率よくしかもしっかりと基礎を身につけることができます。
自分で学ぶと、何か間違いがあっても気が付かず、間違ったまま知識が身についてしまう危険性もあります。
しかし学校に行くことで、正しい知識を確実に身につけることができます。
何事も基礎をしっかりと身につけることは上達への一番の近道です。
変な癖がついてしまう前に、専門学校で一から教えてもらうのはおすすめの方法です。
人脈作りができる
専門学校に通うことで、苦労せずに人脈を作ることができます。
漫画の専門学校は、プロの漫画家の方や出版社、編集者の方とのつながりがあります。
さらに学校には就職に関する情報もたくさんあります。
これらは個人ではなかなか得られない情報です。
プロの漫画家になるには、人とのつながりも大切な要素。
それらを得ることができるのは、何物にも代えがたいメリットといえるのではないでしょうか。
同じ目標を持つ仲間と出会える
同じ目標を持つ仲間と出会える
漫画を描く作業は、ともすれば孤独になりがちです。
しかし漫画の専門学校に通うことで、同じ目標を持つ仲間と出会うことができます。
ライバルであり仲間でもある人たちとの出会いは、モチベーションのアップにつながるでしょう。
仲間のいない環境で一人で描き続けていると、煮詰まってしまうかもしれません。
しかし仲間たちと切磋琢磨できる環境にいると、「自分も頑張らなくては」と感じることができますし、悩みを共有することもできます。
漫画の専門学校に行くデメリットは?
漫画専門学校に行くデメリットとして、まずは「費用の問題」が一番に挙げられるでしょう。
独学ならば「タダ」ですが、専門学校に通うとなると学費がかかります。
プロになれるかどうかもわからないのに、多額の学費を書けるのは結構な「かけ」かもしれません。
また、独学には「自分のペースで勉強できる」というメリットがあります。
専門学校に通うと、時として無駄なことに時間を割かなければならないことも出てきます。
「そんな事もう知ってる」とか「もっと違うことを勉強したいのに」ということも出てくるかもしれません。
また他人とのコミュニケーションに煩わしさを感じることも。
自分のペースで学びたいという方は、独学のほうが向いているかもしれませんね。
漫画の専門学校に通っている人に聞いた実際のところ
では実際に漫画専門学校に通っている方は、どのように感じているのでしょうか?
周囲と比べて焦ることがある
仲間がいることはメリットでもありますが、デメリットになることもあるようです。
入学した当初はそれほど実力に差はないものの、入学してしばらくたつと、実力差が見えてきます。
周囲の仲間から、「担当の編集者がついた」などの話を聞くと、つい焦ってしまったりネタんでしまったりすることがあるそう。
せっかくの仲間とも気まずくなってしまうこともあるようです。
途中で脱落する人もいる
気になるのが、「全員が何らかの漫画関係の仕事につけるのかどうか」ということではないでしょうか。
答えはNOです。
やはり途中で脱落してしまう方もいるようです。
漫画家は実力主義の世界。
専門学校に通ったからといって、だれもがプロになれるというわけではないようですね。
逃げ場がない人が成功する
漫画の専門学校に通っている方の中には、実家から通っているという方も多くいます。
しかし実家から通っている場合、なかなか「絶対にプロになる」という覚悟を持てないかもしれません。
漫画でお金を稼ぐことができなくても、とりあえず生活することはできますから。
どちらかというと、逃げ場のない一人暮らしの方のほうが、成功する確率が高いようです。
本気で漫画家を目指したい方は、一人暮らしをするといいかもしれません。
漫画の専門学校に通っていた有名漫画家
では漫画の専門学校に通っていたというプロの漫画家にはどういった人がいるのでしょうか。
●荒木飛呂彦
「ジョジョの不思議な冒険」で有名な荒木飛呂彦さんは、「仙台コミュニケーションアート専門学校」の出身です。
在学中にデビューを果たし、今では誰もが知る有名な漫画家となりました。
●大久保篤
「ソールイーター」が人気を集める漫画家大久保篤さんは、「東京アニメーター学院」の出身です。
卒業後、アシスタントを経てデビューを勝ち取りました。
●臼井儀人
「クレヨンしんちゃん」で一世を風靡した臼井儀人さんは、デザイン系の専門学校の出身です。
一度は広告会社に入社しましたが、その後漫画の賞を受賞し漫画家の道に入りました。
●八神ひろき
「DEAR BOYS」などで有名な漫画家八神ひろきさんは、東京アニメーター学院の出身です。
1986年に賞を受賞し、それがきっかけでデビューしました。
まとめ
漫画の専門学校は、人脈作りや漫画を基礎からしっかりと学ぶのに良さそうですね。
また、独学だとモチベーションが下がってしまったり煮詰まってしまったりしがちですが、専門学校に通うことで仲間からの刺激を受けられるところも魅力かもしれません。
ただ、費用がかかったり自分のペースで勉強ができないといったデメリットもあります。
自分の性格や漫画のスキルなどを考慮し、専門学校に通うかどうかを考えてみてくださいね。