使いやすいペンタブを選ぶコツは?自分に合ったものを見極めるための4つのポイント
ペンタブは、デジタルで絵を描くための便利なアイテムですが、適当に選んだりしていると、それほど便利に感じないものを購入してしまうことがあります。
せっかく買っても、使いにくいペンタブでは、快適に絵を描くことができません。
そのような失敗をしないためには、使いやすいものを見つけるためのポイントを押さえておくようにしましょう。
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タイプの違いを知る
使いやすいペンタブを選ぶのであれば、2つのタイプの違いをよく調べておくことが大切です。
その点を疎かにしていると、買ったあとで自分に合わないものを選んだことに気づき、後悔してしまうことがあります。
本当に使いやすいものを確保するためには、きちんと自分に合ったタイプのペンタブを選択してください。
板タブ
板タブは、手を動かす場所と絵を表示する場所が分かれるタイプのペンタブです。
タブレットの上にペンを走らせると、接続した液晶モニタの方に線が表示されるため、「画面を見ながら手元でペンを動かす」というのが、基本的な使い方になります。
このタイプは、それまで普通に紙に描いていた人だと、少し戸惑ってしまうことがあります。
紙に描くときは、ペンを動かしたあとに線が引かれていくため、別の場所を確認したりはしないものです。
しかし、板タブは手元だけを見ているわけにはいかないので、違和感が大きくなってしまいます。
とはいえ、一度慣れてしまえば問題はなく、値段が安いものが多いので、人気のあるタイプでもあります。
液タブ
板タブとは違い、手を動かす場所と絵を表示する場所が一体になったタイプです。
タブレットの液晶画面に直接描き込んでいくことになるため、紙に描くスタイルとほぼ同じであり、初めてデジタルに挑戦する人でも、違和感は少なくなります。
値段は少し高くなっていますが、早く慣れたい人にはおすすめです。
ただし、使っているうちに画面が熱くなるというデメリットもあるので、使うときは注意してください。
温まった画面の上で手を動かしていると、妙に汗ばんできて描きにくさを感じることがあります。
あまりひどいようなときは、指が出るタイプの手袋などを使い、手汗の対策をしましょう。
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サイズをよく見る
使いやすいペンタブを見極めるためには、サイズをしっかり確認することが大切です。
サイズは、ペンタブの使いやすさに大きく影響してくるポイントなので、適当に決めてしまうと、ストレスを感じながら描くことになってしまいます。
ここで重要になるのは、使用する液晶モニタのサイズに合わせることです。
液晶モニタのサイズとペンタブのサイズが違いすぎると、描くときの違和感が大きくなってしまいます。
手を動かしても、実際に表示される線がその通りにならず、イライラすることが多くなるのです。
これは、板タブを選んだときにありがちなデメリットになります。
画面に直接描き込んでいく液タブなら問題はありませんが、タブレットと液晶モニタが分かれている板タブの場合は、注意して選ばないと失敗してしまいます。
描くときのズレを防ぐためには、液晶モニタのサイズとペンタブのサイズをしっかり合わせておくようにしましょう。
液晶モニタが15インチ以下ならSサイズ、15~24インチの間ならMサイズ、それよりも大きい場合はLサイズを選んでおくと、不快なズレが起こることは少なくなります。
細かい作業なら大きいものを
液晶モニタとペンタブのサイズは、基本的には合わせておくのがベストです。
しかし、漫画などで細かい描き込みを行う場合には、その限りではありません。
細かく繊細な作業が必要なときは、液晶モニタが15~24インチでも、Lサイズの方が快適になることが多いのです。
したがって、細かく描くことが多いようなら、少し大きめのサイズに注目して選ぶようにしましょう。
そうしておけば、よりストレスを軽減することができます。
アスペクト比にも注意
手の動きと実際の線のズレは、サイズだけでなく、アスペクト比が違うときにも起こりやすくなります。
液晶モニタとペンタブの縦横比が違いすぎると、きれいな丸を描いたつもりでも、表示されたものは歪んでしまい、楕円形になっていたりするのです。
そのような使いにくいペンタブでは、気持ちよく絵を描くことができません。
ズレを抑えるのであれば、サイズだけでなく、アスペクト比もしっかり合わせておくようにしましょう。
アスペクト比は設定画面で固定できるようになっているので、使う前に必ずチェックしてください。
筆圧レベルはどれくらいか
使いやすいペンタブを選ぶなら、気になる製品の筆圧レベルをしっかりチェックしておきましょう。
筆圧レベルは、ペンタブの書きやすさに影響してくるポイントなので、確認を怠ってはいけません。
高い筆圧レベルがあるペンタブは、描くときの力の入れ具合を正確に読み取ってくれるため、より思い通りの線を引くことができるのです。
例えば、少し力を入れたときは、その微妙な変化を読み取り、線にわずかな力強さが加わることになります。
逆に、うっすらと力を抜いた状態なら、それに合わせて線も少しだけ柔らかくなるのです。
そのような繊細なコントロールは、筆圧レベルが低いものを使っていると、なかなかうまくいきません。
自分では微妙な変化を加えるつもりでも、ほとんど変わらないように見えたり、極端な変化がついたりします。
そうなると、「どうも使いにくいな」といった不満が多くなりますが、筆圧レベルの高いものを選んでおけば、不便さを感じることはありません。
自分の微妙な力加減が正確に反映されるため、よりスムーズに描き進めることができるのです。
筆圧レベルが高めのものを選び、快適に絵を描いていきましょう。
ちょうどよい筆圧で
自分が描きたいとおりに描くためには、筆圧レベルの高いペンタブが適していますが、だからといって、最高レベルのものにこだわる必要はありません。
今のところ、最も高いものは8192の製品ですが、筆圧レベルが4096を超えていると、初心者にはほとんど違いがわからないのです。
かなり使い慣れた人ならメリットを実感できますが、そこまで本格的に描かないのであれば、むやみに高いものを選んでも、宝の持ち腐れになってしまいます。
そのため、「普通に使えれば」という人は、1024か2048のペンタブにしておいてください。
普通に絵を描くだけなら、それくらいの筆圧レベルがあれば、十分に描きやすさを感じることができます。
メーカーはどこか
使いやすいペンタブを探すときは、その製品がどのメーカーのものなのか、よく見てから決めるようにしてください。
安定した使い安さを求めるなら、最もおすすめなのは「Wacom(ワコム)」です。
Wacomは世界中で支持されており、国内でも約8割のシェアを誇る人気の高いメーカーです。
少し値段は高いですが、その分完成度はかなり高く、不具合がほとんど起こりません。
そのため、使いにくさを感じることも少ないのです。
趣味で使うなら海外メーカーも
あまりお金をかけることができない場合は、Wacom以外の海外メーカーが気になるものです。
安い海外メーカーだと、「品質がよくないのでは?」という不安を感じて躊躇してしまうこともありますが、最近の製品はかなりクオリティの高いものが多いので、あまり悩む必要はありません。
確かに、傾き検知機能がなかったりするため、本格的に使うなら少し注意したいところもありますが、趣味で絵を描くくらいなら、十分に使いやすい製品になっています。
予算と相談して、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
まとめ
せっかくペンタブを買うなら、見た目やイメージだけで適当に決めたりせず、ここで紹介したポイントをしっかりチェックするようにしてください。
自分に合ったタイプや使いやすいサイズなど、押さえるべきポイントを確実に押さえておけば、使いにくいものを引き当てて後悔するようなことはありません。
使いやすいものを選び、楽しく絵を描いていきましょう。