パソコンの液晶モニタが割れたらどうすればいい? 4つの対処法
パソコンを使うときは、破損に注意しなければなりません。
思わぬ事故などで強い衝撃を受けたりすると、液晶モニタの部分が割れてしまうこともあります。
そんなときは、焦らずに落ち着いて行動することが大切です。
正しい方法で冷静に対処できれば、それ以上大きな失敗をすることはありません。
では、パソコンの液晶モニタが割れたときの対処法について、詳しく説明していきましょう。
どんな状態か確認する
パソコンの液晶モニタにヒビが入ってしまったとき、最初に行うべき大切なことは、どのように壊れているのか、しっかりと確認することです。
液晶モニタが割れるといっても、そのときに受ける衝撃の大きさによって、破損の程度は変わってきます。
少し線が入ったくらいのヒビになることもあれば、映っているものがよく見えないくらいに大きいヒビが入ることもあるのです。
あまり大きく割れているようなら、問題になるのは液晶モニタだけではありません。
使っているのがノートパソコンだった場合、液晶モニタだけでなく、パソコン本体にまで被害が及んでいる可能性もあります。
そのため、まず破損の状態を確認しておくことは、とても重要なポイントになるのです。
画面が割れると、つい慌ててしまうことも多いですが、いったん落ち着いて、冷静に観察を行いましょう。
別の液晶モニタにつないでみる
破損がどのくらいひどいものか確かめるためには、ノートパソコンとは別に液晶モニタがあると役立ちます。
別の液晶モニタにノートパソコンを接続し、電源を入れてみましょう。
ノートパソコンの液晶モニタは使いものにならなくても、別の液晶モニタになら、問題なく映ることがあります。
別のモニタをつないで正常に映るということは、壊れているのが液晶モニタだけであり、ノートパソコン本体には異常がないということです。
もし映らない場合は、本体まで壊れている可能性が高いので、まるまる買い替えるという選択肢も出てきます。
手ごろな液晶モニタがない場合は、テレビに接続しても同じことができるので、しっかりチェックしておきましょう。
液漏れに注意
壊れているのが液晶モニタだけだったとしても、それで安心してはいられません。
割れたまま放置していると、中の液が漏れ出してしまうことがあるのです。
液晶モニタは、内部の液が流出してしまうと、正常に映らなくなってしまいます。
そのため、最初はなんとか見える状態だっとしても、そのまま使い続けるのはおすすめできません。
修理に出すか、もしくは新しいものを購入しましょう。
また、健康への影響も気になるところです。
液晶モニタの内部の液は、検査で安全を確認されているものですが、まったくの無害というわけではありません。
命にかかわるようなひどい事態にはならなくとも、液が付着した手で目を擦ったり、何かをつかんで食べたりすると、体に悪影響を与える可能性もあるのです。
自分の健康のためにも、割れてしまったモニタを放置したりせず、きちんと対処していきましょう。
しっかりバックアップをとる
液晶モニタの破損の状態を確認したあとは、修理のことばかり考えてしまうこともありますが、その前に必ずやっておきたいことがあります。
それが、データのバックアップです。
本当に大切なデータがすべて消えてしまったりすると、大きな精神的ショックを受けることもあるので、バックアップはとても重要なポイントになります。
特に、ノートパソコンを使っているなら、絶対に忘れてはいけません。
ノートパソコンがひどく損傷した場合、液漏れの被害がマザーボードやハードディスクまで及ぶ危険があります。
もしそんなことになれば、消したくない大切なデータを失ってしまう能性が高いのです。
そのため、液漏れが起こる前に、できるだけ早い段階で確実にバックアップを行ってください。
バックアップさえあれば、ハードディスクがすっかり壊れてしまっても問題はありません。
あとから何とでもなるデータならともかく、消えてしまったらもう取り戻せない類のものなら、あとから後悔しないように、先手を打って行動するようにしましょう。
どんなときでも例外はない
データのバックアップは、修理するときでも買い替えるときでも必要になるものであり、重要度が下がるような選択肢は基本的にありません。
破損の程度や予算などで適切な対応は違ってくるものですが、どんなときでもバックアップは必ずとっておくべきです。
「壊れたときはまずバックアップ」ということを頭に入れておき、破損の状態を確認したあとは、すみやかに作業を開始しましょう。
そこでしっかりバックアップをとっておけば、直すときも新しく買うときも、困るようなことはなくなります。
他のモニタと接続する
パソコンの液晶モニタが割れたときは、すぐに修理を考えることも多いですが、必ずしも直して使うことがベストとは限りません。
例えば、液漏れの心配がなさそうな小さい傷だった場合は、「わざわざ直すほどのものかな?」と思ってしまうこともあります。
傷が大きく、画面の下の方まで割れているようなときは、液漏れで本体も壊れる可能性があるため、放置することはできません。
しかし、それほど被害が大きくないときは、画面が見にくい点さえ解決できれば、問題なく使えることも多いのです。
そんなときにおすすめなのが、何か代わりになるものと接続することです。
別の液晶モニタやテレビなどと接続する方法は、先述したような状態の確認でも役立つものですが、そのときだけつなぐのではなく、ずっと使い続けるという選択肢もあります。
以前とは画質が変わってしまうこともありますが、その点が気にならないようなら、出費を減らすことができるのです。
接続のためのケーブルを新しく購入しなければならない場合もあるとはいえ、修理や買い替えのための費用に比べれば、それほど大きな金額にはなりません。
破損の状態をよく見て、なるべくデメリットの少ない方法を考えるようにしましょう。
修理に出す
放置しておけないようなひどい割れ方で、なおかつ被害が液晶モニタの部分だけだった場合は、修理してまた使えるようにするのが最適な方法になります。
本体に影響がないなら、液晶モニタさえ元通りになれば、問題なく使用することができるのです。
ただし、無理に自分で直すのはおすすめできません。
それなりの知識があるならともかく、液晶モニタの修理というのは、誰でもできるほど簡単なものではないので、「ちょっと試してみようかな」といった軽い気持ちで分解など始めてしまうと、失敗する可能性が高いのです。
取り返しのつかない事態になってしまい、結局は買い替えが必要になることもあります。
それを避けるためにも、自信がないときは業者に依頼してください。
メーカーより専門の業者を
液晶モニタを修理に出すときは、保証期間内ならメーカーに頼む方法もありますが、出費をできるだけ少なくしたいなら、専門の業者がおすすめです。
メーカーでの修理は有償がほとんどであり、あまり安くはありません。
しかし、専門の業者であれば、メーカーよりも安い料金で頼めることが多いので、お金をかけたくないときには助かります。
どちらにしても数万円の出費にはなりますが、少しでも安くしたいなら、専門の業者への依頼を検討してみてください。
まとめ
液晶モニタが割れたときは、「やってしまった」というショックでひどく慌ててしまうこともありますが、そんなときこそ落ち着いて行動しなければなりません。
どれくらい壊れているのかよく確かめなかったり、バックアップを失念していたりすると、あとから後悔することもあるのです。
ここで紹介したポイントをしっかりチェックして、適切な行動をとるようにしましょう。