Illustratorでカンタン可変吹き出しを作りたい!

2016年10月23日デジ絵ソフトウエア

Adobe Illustrator CS5 Windows版 (旧価格品) (旧製品)

Illustratorで漫画のような吹き出しを作りたいとき、ペンツールでひとつひとつ描いていると結構手間ですよね。

中に入る文字が増えたときなど、吹き出しも広げなくてはならず、時間もかかります。

そんなとき「パスの変形」と「アピアランス」で、ボックスをドラッグするだけで伸び縮みする吹き出しを作っておくと、作業がとってもスムーズで、編集作業も楽しくなりますよ。

>>私が絶対おすすめする液タブ・ペンタブランキングはこちら


まずは基本の吹き出しを作ります

Illustratorで作る、一番オーソドックスな形の吹き出しをご紹介します。

1.ツールボックスの「楕円形ツール」で楕円を描きます。

「塗り」を好きな色に設定しておきましょう。

2.吹き出しになるように、楕円の下側に「ペンツール」で小さな三角形を付け足します。

(楕円の上に重なるように描いてしまってOKです)3.この2つのオブジェクトを選択し、右クリック→「グループ」でグループ化します。

(macはコマンド+Gでもできます)4.「ウインドウ」メニューから「アピアランス」パレットを表示させます。

オブジェクトを選択した状態で、パレットの右上のプルダウンメニューから、「新規線を追加」を選択します。

5.先ほど追加された「線」のレイヤーをドラッグして、「内容」と書かれたレイヤーの下に移動させます。

「線」レイヤーのみを選択した状態で、「線」パレットで線幅をちょうどいい太さに設定しましょう。

これで基本の吹き出しは完成です。

ツールボックスから「ダイレクト選択ツール」を選択し、吹き出しの四角だけ、もしくは三角だけを選んで移動させたり変形させたりしてみてください。

自由に動かせるけれど、線と塗りが崩れず連動します。

>>私が絶対おすすめする液タブ・ペンタブランキングはこちら


モコモコ吹き出しを作るときは

前項の吹き出しを少し発展させます。

楕円をランダムに複数個置いて、雲のような形にし、オブジェクトをまとめて選択し、グループ化します。

その後は前項【4】以降と同じやり方で、「アピアランス」を使って、外側に線をつける事ができます。

そのほかにも、等間隔のモコモコ吹き出しをつくることもできます。

ビスケットのような形のモコモコ吹き出し

1.ツールボックスから「多角形ツール」を選択し、長方形を描きます。

「塗り」は好きな色に設定しておきます。

2.長方形を選択した状態で、「線」パレットの「破線」にチェックを入れます。

ここでは、例として、線幅を6mm、線分0.5mm、間隔6mmに設定します。

※綺麗なモコモコをつくるには、破線設定で、線幅と間隔の数値が同じになるようにしましょう。

3.パレット上の「破線」の右側に、破線の四角マークのボタンが2つ並んでいます。

このボタンの左側は、オブジェクトの大きさが変化しても破線の間隔を数値通りに保つ設定になっています。

右側のボタンは、オブジェクトの変化とともに、破線も、線分やコーナーが綺麗に見えるように整列してくれるという設定になっています。

今回はこの右側のボタンをONにします。

4.下側に、ペンツールでV字型の小さなオブジェクトを描きます。

塗りの色を先ほどのオブジェクトと合わせれば完成です。

※この「ビスケット形吹き出し」の場合、破線を使用しているので、アピアランスを使っても、一括でフチを付けれないというデメリットがあります。

フチなしの「塗り」のみの吹き出しにしたい時に使ったほうがよさそうです…。

ビックリ吹き出しを作りたいとき

爆弾型のビックリ吹き出しを作ることもできます。

1.まず、「ペンツール」でランダムに多角形を描きます。

辺は全部直線でOKです。

10角形くらいあるといいと思います。

「塗り」を好きな色に設定しておきます。

2.この多角形を選択した状態で、「効果」メニュー→「パスの変形」→「パンク・膨張」をクリックします。

3.ウインドウの「収縮」の方に向かってスライダを動かします。

(プレビューにチェックを入れながら調節してください)4.その後、下側に小さな三角形を「ペンツール」で描き足します。

これから先は、最初の「基本の吹き出し」の【3】以降と同じように、アピアランスでフチを作ります。

影を付けるとアメコミ風に

吹き出しが完成したら、もうひと手間加えると、ポップなアメコミ風になります。

1.吹き出しを選択した状態で、「アピアランス」パレットの右上のプルダウンメニューから「新規塗りを追加」します。

ここでは「塗り」を「線」と同じ、K100%にしておきます。

2.追加した「塗り」のレイヤーを、パレットの一番下に移動させ、最背面に持っていきます。

3.先ほどの「塗り」レイヤーのみを選択した状態で「効果」メニュー→「パスの変形」→「変形」をクリックし、ウインドウに表示される「移動」スライダの「水平方向」「垂直方向」をそれぞれプラスの方向に3mm程度移動させます。

これで、吹き出しに影が付きました。

お好みで、「スウォッチ」パレットのプルダウンメニューから、「スウォッチライブラリを開く」→「パターン」→「ベーシック」→「ベーシック_点」を選択し、背面の塗りに適用させても◎です。

スクリーントーン風になっておすすめです。

吹き出しを変形させても、影も一緒に動くので編集がとてもラクです。

まとめ

写真をコラージュして作った吹き出しを乗せたり、図版を作成する時のちょっとしたコラム枠として吹き出しを使用したり、吹き出しは様々な場面で役立ちます。

Illustratorを使えば、再編集できる吹き出しを作れるので、後から微調整も可能ですし、レイアウトにとても向いてますよ。

スウォッチなどで変化をつけて、オリジナリティ溢れる吹き出しを作ってくださいね!





2016年10月23日デジ絵ソフトウエア