PCゲームにも使えるDell社の液晶モニタはどれだ!
Dell社の液晶モニタは主にオフィス需要での人気が高い製品です。
シンプルで飽きのこないデザインでまとめられたDell社の液晶モニタは事務作業にはうってつけの存在で、さらに標準的な製品の価格は安く抑えられているので、一度に大量の製品を導入出来るというメリットがあります。
ただしそんなDell社の液晶モニタにも、実はPCゲーム用のモニタとして十分活躍出来る製品が存在します。
今回はPCゲーム用途にも利用可能なDell社の液晶モニタを特集し、その使い勝手に迫っていきます。
AW2518H
Dell社はPCゲーマー向けのラインとして「Alienware」シリーズを展開していますが、「AW2518H」はそのAlienwareシリーズでは初となる液晶モニタで、日本では2017年7月3日に発売されました。
製品の外観
同時期に発表されたDell社が手掛ける他のAlienwareデバイスであるキーボードとマウス、そしてPC本体との調和が考慮された「AW2518H」は、シャープで近未来的なAlienwareシリーズのデザインを踏襲しています。
スタンドは先端に行くに従って細くなる3点保持型となっていて、非常に前衛的な印象を受けます。
一見すると地震による揺れに弱そうで華奢な感じに見えますが、前面に伸びる2本のスタンド部分が長いので、よほどの事がない限りは転倒の心配はないでしょう。
液晶モニタ本体はこのスタンドの背骨部分から前方に突き出すように接続されていて、背面には発光ギミックがあるRGBライトシステムが搭載されています。
このライトは任意でカスタマイズが可能となっており、ゲーム中には本体背面の右上に設置されたお馴染みのエイリアンのアイコン共々発光させる事が可能です。
製品の仕様と特徴
ゲームの描画を快適にする為に240Hzという高リフレッシュレートを実現している他に、NVIDIA独自のテクノロジーであるG-Syncにも完全対応しています。
ちなみに同仕様でAMDのFreeSyncにしている「AW2518HF」というモデルも存在するので、購入時には型番に十分注意しましょう。
サイズはゲーミングモニターとしては標準的な大きさである24.5インチで、最大解像度は1980×1080のフルHD、TNパネルを使用した非光沢ディスプレイで、応答速度は1msとなっています。
広い視野角を確保出来るIPSパネルではなく、あえてTNパネルを使用しているあたりに、本機がゲーミング用途に特化して開発されたモデルであるという事が伺えます。
尚、ディスプレイ本体は前後左右の角度調節に対応しており、縦から横へ回転させることも可能です。
このような方におすすめ
「AW2518H」はオンラインでFPS型アクション・シューティングゲームを頻繁にプレイするユーザーに向けて製作されたモデルです。
非常に高いリフレッシュレートを実現しているので、ミドルクラス以上のグラボを積んだPCユーザーで、かつFPSシューティングをメインにプレイしている人であれば本製品は魅力的な選択肢となるでしょう。
反対に普段FPSゲームをプレイしないPCユーザーが購入しても、本製品の性能をフルに発揮する事は出来ません。
ゲームの描画を左右する部分であるCPUとグラボが一定以上のスペックを持っているか否かが本製品の選択基準となると言えます。
Dell社の公式オンラインストアでの販売価格は税別で69800円となっており、このサイズの液晶モニタでは比較的高額な部類に入るので、購入する際は自身のPC環境をあらかじめ考えておきましょう。
UP3216Q
こちらはDell社のラインナップでも特に高級な部類に入る「デジタルハイエンドシリーズ」の液晶モニタで、2017年5月12日に国内発売されました。
現在テレビの世界でも主流となりつつある4K相当の解像度を持ち、プロの現場でも通用する正確な色再現能力を有しているハイスペックなモデルです。
製品の外観
黒を基調としたディスプレイ本体とシルバーのスタンド部分というDell社らしいコントラストが特徴的な「UP3216Q」は、一見するとシンプルかつ上品な印象を受けます。
31.5インチもある大型液晶モニタなので小ぶりなスタンドのサイズが気になりますが、本製品はVESAマウントに対応しているので、地震などの揺れによる転倒が気になる方は購入後にスタンドだけ交換しても良いでしょう。
ディスプレイ画面自体はiMacのように太くて黒いベゼルで囲まれているので、画面に表示された情報のみに集中する事が出来るようになっているのがポイントです。
製品の仕様と特徴
「UP3216Q」の画面サイズは31.5インチで解像度は4K相当の3840×2160、IPSパネルを採用した非光沢ディスプレイで応答速度は高速モード時で6msとなっています。
ゲーミング用途に開発された液晶モニタの応答速度にはかないませんが、この数値であればほとんどのゲームの描写はスムーズに行う事が出来ます。
また、本製品は4K解像度でのリフレッシュレート60Hzを実現した希少なモデルなので、画面表示への不満は全く起こらないでしょう。
HDMI2.0に対応し、さらにプロ仕様とも言える非常に高いRGB再現率を誇るので、全ての用途において末長く使用する事が出来るモデルなのは間違いありません。
このような方におすすめ
4Kネイティブでのゲーム描画はグラボの性能に依存する部分が大きい為、最低でもハイスペックなグラボを所有している事が本製品購入の絶対条件になります。
ミドルクラス以下のグラボを使用してゲームをプレイする場合には各種設定や表示する解像度の変更を余儀なくされる場合があるので、本製品を使用する意味が全く無くなってしまいます。
Dellの公式オンラインストアでの本製品の販売価格は税別で159800円となっており、一般的にはかなり高額な製品だと言えますが、高度なテクノロジーを駆使した色再現性に代表される製品品質については折り紙つきなので、購入後は確かな満足感を味わう事が出来るでしょう。
そして何より31.5インチという大画面で4Kのゲームプレイが可能になるという点は多くのゲーマーにとって憧れの環境でもあります。
ハイスペックなグラボを持ち、かつ潤沢な予算を液晶モニタへ割ける方には本製品の購入をおすすめします。
U2917W 29
こちらもDell社の「デジタルハイエンドシリーズ」に属する液晶モニタで、日本では2017年6月2日に発売されました。
Dellの公式オンラインストアでの本製品の販売価格は税別で53800円となっています。
最大の特徴は横に広い「ウルトラワイドスクリーン」を採用しているという点で、画面上に多くの情報を並べて表示出来るというメリットがあります。
ウィンドウを並べて作業する場面が多い方にはうってつけの製品ですが、PCゲームプレイ時にも設定次第では広大な表示面積が獲得できるので没入感が増します。
製品の外観
何と言っても目を引くのは横に広がったディスプレイの形状です。
スタンド自体は標準的な大きさですがディスプレイの重心が低いので転倒の心配は少ないでしょう。
左右の面積が広いので、設置する場所に一定のスペースが要求される所が一般的な液晶モニタとは違う点になります。
製品の仕様と特徴
「U2927W 29」のサイズは28.8インチで、解像度は2560×1080、IPSパネルを使用した非光沢モデルで、応答速度は5msとなっています。
一般的な液晶モニタと比べても早い部類に入る応答速度なので、PCゲームのプレイ時にも支障は出ないでしょう。
前後左右の角度調整と高さの調節に対応し、VESAマウントにも対応しているので設置のバリエーションは広がります。
また、aRGB99%のカバー率を誇るので、的確な色再現が可能となっている点がポイントです。
「オールインワン表示」機能を利用した場合、2つの異なるPCからの出力映像を「ピクチャ・イン・ピクチャ」か「ピクチャ・バイ・ピクチャ」の方式で同時に表示する事も出来ます。
このような方におすすめ
本製品は攻略に必要な情報を別画面で常時表示するようなRPGゲームユーザーにおすすめの液晶モニタです。
ゲーム進行中にも画面表示を切り替える事なく情報を確認出来るので、効率の良いプレイが行える筈です。
また、FPSシューティングはディスプレイ画面一杯まで映像を表示させる事によって臨場感が増すので、より迫力を覚える事でしょう。
本製品の解像度であればミドルクラスのグラボであっても十分に描画する事が可能なので、多くのPCゲーマーにおすすめ出来る液晶モニタだと言えますが、画面の形状が特殊なので中には合わないと感じる方が出てくるかもしれません。
フルHDを超える解像度ですが多少クセのある液晶モニタなので、購入を検討する際には実機を見てから検討することをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今までは割とオフィス用途の印象が強かったDell社の液晶モニタですが、中にはPCゲーマーにとって有利に働く製品も存在します。
自社ブランドの「Alienware」シリーズ専用の液晶モニタが発売された事をきっかけに、今後もゲーマー向けの液晶モニタが登場する可能性は十分に考えられます。
Dell社は各小売店や家電販売店の実店舗に製品が展示してある確率が高いメーカーなので、気になる製品があったらすぐに足を運んで確認してみましょう。
もしかしたらそこで貴方のゲームライフを充実させる製品と巡り合うかもしれません。