ペンタブで「膝上乗せ」「画板持ち」のススメ
ペンタブレット、皆さんはどのように設置して使っていますか?
机の上、手前にタブレット、奥にキーボード、利き手ではない方の横側にはマウスやトラックボール、といった構成が一般的でしょうか。
しかしここでは、ペンタブの「膝乗せ」「画板持ち」をおすすめしてみます。
ただし、あまり大きなサイズのタブレットでは適さないかもしれません。
ここでは読み取り可能範囲20数センチ*15センチ辺り、中サイズモデルでの例をご紹介します。
すでにバリバリ使っている方も、ペンタブレットをこれから買おうという方も、参考にしていただければ幸いです。
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膝の上にペンタブレット
ペンタブレット使用時、机の上に平置きしている場合、あるいは台を用意してある場合でも、基本的には前傾姿勢でモニタに向かうことになります。
ここぞという線を決めたいときや仕上げの時には仕方がありませんが、長時間その姿勢はやはり疲れるものです。
そこで、椅子の背にもたれてしまうか背筋を伸ばしてしまい、ペンタブは膝の上に置いてしまってはどうでしょうか。
片手を添えれば、脚を組んでいたとしてもなかなか安定しますよ。
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持ち方いろいろ
利き手ではない方の手の添え方は、抱き込むように腕を曲げて本体背面から支えても、全面上部中央を上から抑える形でも、少し慣れれば意外と描きやすいものです。
そして、両脚を揃えて座っている場合はファンクションキーにでも触れる程度で十分ではないでしょうか。
後述しますが、モニタ面と読み取り面との角度差はやはり小さいほうがいいかと思われますので、お好みにあわせていくらか立たせ気味に構えてみるのもおすすめです。
自然とモニタからの距離がとれる
このように持ってみると、前傾姿勢をとり続けることなく作業ができますから、モニタからは自然と距離が空きます。
目が疲れる、といった問題も多少軽減されるのではないでしょうか。
椅子の種類にもよりますが、筆者は深めのソファでふんぞり返って描きだすのが心地よかったりします。
映画でも見る時のような姿勢ですから、肩が凝る、首が痛む、などにも効果があるかもしれませんよ。
立てた方がよい?
また、画板持ちでモニタの角度と作業面の角度とが近づくことはメリットになるでしょう。
細かい話になりますが、ペンタブを平置きしている場合、作業者から見て読み取り面の長方形はわずかに「歪んで」見えていると言えます。
また、「奥に手を伸ばす」という動作が画面上では「上に線を引く」結果になっています。
読み取り面をモニタと平行に近づければ、これらの歪みや方向の違いは小さくすることができます。
市販の台に角度がついているのもこのためかと思われます。
デメリットもありますが
デメリットもあります。
まず、ペンタブとモニタの中心が正確には合いません。
馴れれば、モニタ上と十分に対応して操作できはするのですが、やはり精密な工程での作業には向かないかもしれません。
アタリや色配置など、大まかな作業向けです。
そして、キーボードショートカットへのアクセスは大きく悪化します。
ロングソファなどに掛ける場合であれば、自分のすぐ横にでもキーボードを持ってきてしまうこともできますが……。
また、休憩の時、あるいはお茶でも取りに行く時、立ち上がるわけですからペンタブ本体をいちいちどこかに置かなくてはいけません。
頑丈にできているもので、筆者のIntuosは調子が悪くなったことはありませんが、置きっぱなしの方がペンタブへのダメージは小さいとは思います。
筆者はブックエンドに立てかけてしまいますが、頻繁に席を離れる場合は置き場所に気を遣うのもいいかもしれないですね。
まとめ
下書きやイマジネーションを膨らませている段階では、全体の構図や色の構成など、細部よりも全体に気を配っていたいものです。
作業が長時間に及ぶ場合、寛いだ姿勢で画面から離れてペンを走らせていられることは、ちょっとしたメリットではないでしょうか。
場合によっては作業が捗る……かもしれない、ペンタブレットの膝乗せ・画板持ちのご提案でした。