2017年新発売モデルも続々登場中!格安液晶ペンタブレット主要機種を押さえよう

ペンタブレット(板タブ)

液晶ペンタブレットといえばワコムが代名詞になっていますが、最安モデルでも10万円以上と、ちょっと覚悟が必要なお値段になっています。

比べて海外製品になると、その多くが10万円以内で購入できるため、性能部分に不安を抱きつつも購入を視野にいれていらっしゃるかたが少なくありません。

この度さらに新製品がでたということで、いま出揃っている格安液晶ペンタブとの比較や、各機種の紹介を行っていきます。

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サンコーからついに登場!21.5インチ「ミンタブ」

この度、税抜き価格49800円の液晶ペンタブの情報が届きました。

生産国は中国ですが、数々の電化製品周辺機器を作っているメーカーのため、性能は期待できそうです。

まずはスペックの紹介から入ってみましょう。

スペック

画面サイズは21.5インチ。

ワコム含め、各社で売れ筋のサイズとなっています。

解像度は1920x1080、筆圧感知レベルは2048と、今までシェアを占めていたペンタブ製品にまずまず劣らない性能は備えています。

HDMIでの出力に対応しているため、ディスプレイ複製の際の操作で迷うことはほぼないでしょう。

角度調節にも対応しており、基本的な使いやすさは備えているようです。

公式で

  • クリスタ
  • SAI
  • メディバンペイント

などの代表的なグラフィックソフトに対応しているとのアナウンスがあり、実機を置いている店舗で試した方によると、確かに「問題なく動く・遅延もほぼ気にならないレベル」とのこと。

ペンの性能ですが、注意しておきたいのは「傾き検知機能なし」という点です。

これは後述するほかの格安機種でもよくあることなので、ワコム最新機種と同等の書き心地に重きを置いている人は、よくよく覚悟したほうがいいでしょう。

それでは、現在揃っている購入者のレビューに移ります。

購入者の評価など

なかなか興味深い評価として、ワコムのドライバソフトと共存できる…というのが一点。

格安モデルに買い替えをしたときにつまずきがちなのが「インストール済みのワコムドライバやそのキャッシュが邪魔をして、うまく導入できない」という点ですが、ウェブや説明書と首っぴきにならなくても気軽に導入ができそうです。

視差・追従性についても追及してみると、「追従は問題ないが、視差は存外にあるので慣れが必要」とのこと。

ワコム最新機種では限りなく解決に近づいている問題なので、どうしても気になる人がいらっしゃるかもしれません。

付属の純正ペンについてですが、秋葉原の実機で試した人によると「ある程度重量感があり、持ちやすい」と好評。

問題点として、本体購入時に替え芯が20本付属するものの、替え芯だけの販売はまだ行われていないところでしょうか。

ドライバの競合についても、前項目で少し触れましたが…どうやら最後のアップデートが2015年だそうで、今後の何かしらの不具合を起こす可能性は否めません。

まだ発売してから1か月と経たない機種なので、金銭的余裕次第でお試し感覚の購入をおすすめしたいものです。

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Ugee製ペンタブ/各モデルについて

Ugee 19インチ グラフィックス ドローイングペン タブレットモニター スクリーンプロテクターおよびPergearクリーンキット付属 (2 Pen for Apple)

画面サイズが一通り出揃っており、海外のデザイナー・イラストレーターには安定した人気のあるシリーズです。

付属品も充実しており、価格も4~6万円程度と安定。

スペック

16インチ~21.5インチまでの各サイズ展開があり、描画領域がやや広めなのが特徴です。

液晶の規格にはTFTを採用しており、カラー再現度が高めなのがポイント。

こちらはHDMI出力に対応しておらず、USBとD-SUBになります。

筆圧感知度は2048レベル、やはり傾き検知機能には対応していません。

付属のペン単体・替え芯の販売なども充実しており、アマゾン利用者であれば消耗品の入手にはまず困らないでしょう。

各グラフィックソフトへの対応もしており、格安液晶ペンタブのなかでは1、2を争う人気機種。

購入者の感想

液晶のカラー再現度についての言及が多いのですが、初期設定の状態ではやや青みが強いため、自分で最適なカラー調整をする必要があるそうです。

多く聞かれるのが「ドライバ設定の苦労」なのですが、その原因になっているのは、公式サイト・説明書のよう…主力の販路が海外であるため、サポートはほぼすべて英語です。

英語アレルギーがある方にとっては、いまいち抵抗があるかもしれません。

ペンの使い心地ですが、筆者と購入者の感想を総合してみると、やや弱く描画されてしまう傾向にあるようです。

視差や追従性については、ワコムと遜色なし・あるいはそれ以上と定義づけて問題ありません。

筆圧強めのかた向けと言いたいところですが、グラフィックソフトの設定いかんで変わる可能性は十分秘めています。

全体の評価として、アナログ出身者で予算6~7万円までの予算を許容できるかたには、大変おすすめしたい1台です。

HUION3機種について

HUION GT-220V2 IPS液晶21.5インチ液晶ペンタブレット フルHD液タブ シルバー (V2 シルバー)

メイド・イン・チャイナの機種の代名詞であり、国内のプロクリエイターの導入実績もある一台。

ワコムとの競争をかなり意識しており、同社の新製品にも敏感に反応しています。

スペック

現行モデルは15.6インチ~21.5インチの3機種。

液晶はIPSを採用しており、画質には一定以上の期待感があります。

注目すべきなのは、上位2機種の筆圧感知レベル。

8192ポイントを実現しており、ワコムの最新機種と肩を並べています。

注釈しておくと、現在流通しているグラフィックソフトで上記筆圧感知レベルに対応できているものは存在しません。

理由としては、8192レベルまで対応レベルを上げてしまうとGPUへの高負荷が懸念される…ということを機器及びますが、今後のアップデートで左記の問題は解決されるのではないでしょうか。

きになる公式発表のスペックですが、反応速度・読み取り精度においては、驚くべきことにワコムを上回っております。

そのうえで重量も5kg以下と非常に取り回しがしやすく、お値段まで言及してしまうと、最上位モデルでも税込み8万円。

2か月前に新製品が発売され、ドライバの大幅なアップデートで期待感が高まっている製品です。

購入者の感想

液晶の性能について苦言を呈する声が多く、やや全体的に黄色っぽい・メインディスプレイとのカラー再現度の差が気になるという声を聴きました。

しかし、前項目でつづった新製品を実機で確認すると、筆者の体験ベースですがほとんど気になりません。

ペン先は沈み込むタイプで、使い始めの頃こそは戸惑いますが、ほとんど気にならなくなる人が大半のようです。

サポートも日本語対応しており、使用者が有志で作っているトラブルマニュアルサイトもあるため、その点でも安心できますね。

今後を見据えて購入を検討しているかたにおすすめします。

XP-Pen

XP-Pen ペンタブ ペンタブレット 12インチ 電池レススタイラスペン 2048レベル筆圧 8個エクスプレスキー 黒 Star03B

こちらも格安ペンタブレットのなかでは概ね好評の製品ですが、いくつかクセがあるので紹介してみます。

スペック

筆圧感知レベル2048ポイント、傾き感知機能なしと、標準的なタブレット。

特徴的なのは、出力方法がHDMIに限定されることです。

1台のPCでオーディオまでまかなっている人は、ちょっと困るかもしれませんね。

消耗品の供給やサポートは安定しており、継続して使う分にはほぼ問題ない機種です。

購入者の感想

接続部分のアタリやハズレが多く、品質に不安があるという意見がぱらぱらとみられます。

Adobe系ソフトウェアへの対応がやや他製品に比べて劣っているようで、メインユーザーはクリスタ・SAI・メディバンペイントの利用者なんだとか。

とりたてて注意すべきなのはこのくらいで、本体には高級感もあり、お値段も最上位モデルで6万円切りなのでお買い得。

初めての液晶ペンタブにおすすめです。

まとめ

液晶ペンタブレットで、傾き感知などの性能をどこまでも追及するのであれば、ワコム一択となります。

しかし、むしろそういった機能を敬遠する動きもあります。

単純なスペックだけでみるとワコムを上回る格安モデルもあるため、安かろう・悪かろうとは限りません。

学生さんや、アナログからの移行で迷っておられるかたは、格安機種の購入を検討されてはいかがでしょうか。