イラストを仕事にするのはどちらがよい? 専門学校VS美大

2017年1月26日専門学校で学ぶ

キャンバス

イラストを仕事にしたいと思ったら、まず学校に行くことが頭に浮かぶ人が多いでしょう。

そして学校に行くとなった時に真っ先に浮かぶのが、イラストの専門学校と美大でしょう。

では、こうした美大とイラストの専門学校は、どちらに通う方が効果的なのでしょうか?

ここではそんな、美大とイラストの専門学校を比べてみました。

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美大は4年間みっちり学べる

イラストを仕事にするのに美大に行くメリットとしては、4年間みっちり学ぶことが出来るということが挙げられます。

4年間もみっちり勉強することができたら、当然ながらそれだけイラストのレベルは上がっていくでしょう。

単純に考えて倍も勉強する時間が違うのですから、より細かな知識やスキルが身につくのはどう考えても美大だと言えるでしょう。

だから、より高いスキルを求められるであろうところで将来仕事をしたいのであれば、美大に進むのがおすすめです。

専門では基礎的な内容が多い

専門で学べることは、基礎的な内容が多いと言えます。

もちろん全てが基礎的な内容であるとは言いませんがどうしても基礎的な内容は多くなります。

なぜなら、専門学校にはデッサン力を問うような、スキルを見る試験が無いことが多いからです。

それならば当然、そういう人たちをプロとして世に出すために基礎的な授業が必要になります。

だから専門では基礎的な内容を学ぶことが多いのです。

でも、基礎的な内容だけ学んで、それでプロとして戦えるかというと微妙なところになるでしょう。

それプラスアルファの何かがあってプロです。

たとえば絵がすごい上手いわけではないけどオリジナリティがあるとか、作風がすごくあっているとか、あるいは人間性が素晴らしいとかそういうことでも良いでしょう。

専門学校でイラストを学ぶ場合はそうした自分ならではの強みが必要になります。

もちろん美大に進んでもそういうものが必要になることはありますが、美大の場合はそもそも絵のスキルと知識という強みがあるので、その時点で1歩リードしていることが多いのです。

だから、有利なのは美大と考えてよいでしょう。

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専門学校の場合は早く仕事が出来る

専門学校の、美大にはないメリットとして、より早く社会に出て仕事ができるという事があります。

美大は4年間いかないとならないものですが、専門学校の場合は2年で卒業することができます。

ということは、2年間多く仕事が出来るということになります。

絵のスキルや経験というのは、当然ながら学校で学ぶことよりも、実社会で学ぶことの方が多いに決まっています。

だから、4年という単位でみると結果的に専門学校出の方がスキルが高くなることもあります。

もちろん就職出来ればという話ではある

ただもちろんそれは、就職できればという話ではあります。

専門学校を出ても、イラストの仕事に就職できない事もあるでしょう。

もしそうなったら、当然4年間たった後にスキルが上なのは美大に進んだ方になるでしょう。

専門学校に進んだからといって必ずイラストの仕事につけるわけではないということはしっかりと頭に入れておかないとならないでしょう。

ただもちろん就職が全然できないということはありません。

しっかり努力していけば就職にもありつけるでしょう。

だから、そこまで深刻に考える必要はないかもしれません。

美大は選択肢が多い

美大には、選択肢が多いというメリットもあります。

選択肢というのは、もちろん就職先のメリットです。

美大というのはあくまでも大学になります。

だから卒業したら学歴は4大卒になるでしょう。

残念ながらいまだに日本は学歴社会なところがあります。

だから4大卒でないと受けられないような就職先もあります。

美大を出ていればそういうところも受けられるようになるのです。

そういうところは多くの場合で、イラストとはあまり関係ない仕事をしているでしょう。

つまり美大に進むと、そういう仕事に方向転換することも可能なのです。

専門の場合は方向転換は難しい

しかし専門の場合は、そうした方向転換は難しいと言えるでしょう。

もちろんできないということはありません。

でも、あまり良いところは就職先にはないと思われます。

しかし、美大の場合は良いところもたくさんあるのです。

ただの4大卒として挑めるわけですから。

もちろん美大から違う道に進むのも楽なわけではありません。

今まではイラストの勉強をしてきたのに、何故いきなりこんな関係ない仕事につきたいと思ったのかということは間違いなく聞かれるでしょう。

そこできちんと説得力のある答えを出せない限り、違う道に進むことも難しいはずです。

しかしそこさえクリアすればなんとかなることも多いですから、違う選択肢もあると言えるのです。

転職も比較的に楽になる

それは、就職前だけの話ではありません。

就職してからの方向転換も、美大卒の方が楽に出来ると言えるでしょう。

就職してからの方向転換と言えば、転職のことです。

専門からイラスト系の仕事について、そこから違う仕事に転職しようとしても、やはりなかなかうまくいかない可能性が高いです。

しかし4大卒である美大からイラスト系の仕事に就き、そこから転職しようとすると、そこまで難しい話ではなくなります。

イラストが大好きでも、いざソレを仕事にしてみるとその途中で嫌になることもあります。

だから、こうした選択肢も多い方が良いでしょう。

専門はほとんど落ちることが無い

専門学校のメリットは、ほとんど落ちる事が無いということもあります。

美大でイラストを学ぼうとおもったら、美大の試験をパスしないとなりません。

そして美大の試験には、多くの場合で実技の試験があります。

つまり、その時点である程度イラストがきちんと描けないと、受かることが無いのです。

でも、専門学校の場合はそうではありません。

先述のように、デッサン力を問うような試験が無いので、ほとんどの場合で落ちることはないと言えるでしょう。

そうした差は、将来設計にもおおきな影響をあたえますし、受験にかかる費用も大きく変わってくるでしょう。

受からないで時間をつぶす可能性もある

そして美大の場合、その実技の試験をパスするのは意外と難しいです。

美大に入りたいけどなかなか試験に受からないで数年を無駄にする人もいます。

専門学校に進めば、先の専門学校のメリットとあわせて考えると、そうして無駄にしている時間分、大きくスキルや経験の差をつけることが出来るようになるでしょう。

そして受からない間には当然イラストの予備校などに通わないとならなくなるので費用も掛かります。

4年制の大学でただでさえ費用がかかるのに、そうして受からない間の予備校でさらに費用がかかっていたら、どんどんお金は無くなっていってしまうでしょう。

自分でその費用を捻出しようとしている場合、とても大変なことになります。

でも専門学校ならまずそうなることはありません。

落ちないというのは、色々な面で見てもすごくメリットが大きいのではないでしょうか?

まとめ

美大にもメリットはあると言えますし、専門学校にもメリットはあります。

最終的にどちらを選ぶかは、自分のお財布事情や、イラストのスキルなどによって変わってくると言えるでしょう。

ただいずれにしても、よく考えて決断していった方がいいことは間違いないです。

これが人生の大きな分岐点となることは確実になりますから。






2017年1月26日専門学校で学ぶ