イラスト専門学校へ入学して学ぶ時の、大事な心得ってある?
今や様々な種類の専門学校が出来て、何かを学ぼうとする人には大変にありがたい世の中になりました。
その中でも近年特に需要の多いのが、アニメやゲームまたライトノベルなどに必須のイラストを描いてくれる、イラストレーターさんです。
そんなイラストの専門学校も、今や多く開設されています。
入学してイラスト学んでみようかな、と言う方のために少しだけメリットその他解説していきましょう。
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イラストの専門学校の役割って?
一昔前は、イラストも漫画も独学が当たり前でした。
もしくはプロのイラストレーターさんや漫画家さんのアシスタントとして、技術を学ぶと言った方法が普通でした。
では何故今、専門学校と言う形で学ぶことに意義があるのでしょうか。
それもある意味、世の中の移り変わりが昔とは比べ物にならないくらい、スピードアップしていると言う事にあります。
絵柄の流行も、日々変わってきますので新しいイラストは常に要求されています。
そういった意味からでも現在、イラストレーターとなるべく頑張っている人には、このイラスト専門学校は大変にお役立でしょう。
専門家が現在の流行の絵柄も熟知の上、講義してくれて指導してくれるのですから、イラストを仕事として成り立たせようとする人には、かなり情報をとれる学校でもあると言う事です。
またこの後、どういう絵柄のイラストが流行るのかも、いち早い情報を得ることが出来ますので、この手の学校で学ぶことは決して無駄にはなりません。
しかしメリットとデメリットは、常に背中合わせにあります。
専門学校でイラストなど学ぶ時に心得ておきたい、メリットとデメリットをいくつかご紹介しておきましょう。
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イラストの専門学校で学ぶことのメリット
勿論と言ってはなんですが、学校自体の需要があると言う事は、メリットが多々あると言う事でもあります。
その中でも基本的なメリットを考えてみましょう。
基礎を学べる
需要の多いイラストは、何と言っても人物です。
勿論背景も必要な場合もありますので、そちらも忘れてはいけません。
しかし背景と違って人体は、常に動きが感じられる絵でなくてはなりません。
ここで基礎デッサンの重要さが、問われてくるのです。
独学で書いている場合、どうしてもこの基礎の部分がおろそかになることは、免れません。
風景などはともかく、モデルを使ったデッサンは独学では難しいものがあります。
専門学校ならこの基礎をしっかりと学べますので、人体構造学上不可能なポーズをとった人物を描くと言う事は、やらずに済みます。
時々小説のイラストなどで、これはどうみても普通の人間がやったら脱臼するなあ、というポーズの人物絵を見かけることがありました。
後から自分の挿絵を見て、赤面することはこの、基礎をしっかりと学べるという一点でも避けられることでしょう。
基礎をじっくりとやるのは苦手、と言う方には専門学校でみっちり勉強出来ると言うのは、かなりのお助けになるでしょう。
人体の動きを把握できる
人間の動きと言うのは、決して直線ではありません。
末端部の指先とかつま先は勿論、身体のどこを取ってみても円を描いて動いています。
しかし現実は三次元ですが、絵の世界は二次元です。
この二次元の平坦な世界に、人体の直線では無い動きを表現すると言うのは、これは本当に技術が必要になります。
そういった技術も、イラストの専門学校ならしっかりと授業で教えてくれますので、平坦な絵柄からの脱却が出来ることになります。
立体的でない絵柄を特徴とする場合はともかく、動きまで感じられるようなイラストを描くには、この人体の動きを写し取ることが重要なのです。
それらを把握するためのやり方、また絵に表現するためのテクニックも、学校ではしっかりと学べるのは大変な強みでもあります。
デジタルからアナログまで幅広く
趣味で絵を描いているとどうしても、自分にとって楽な方法で書くことが多くなります。
PCで描くのが苦手で、紙に描いたものをスキャナーで取り込むと言う人もいるでしょう。
また反対に、PCで描いたものをプリントアウトして紙に写すと言う人もいるでしょう。
どちらも現在可能なやり方ですが、それでも直接紙に手書きで書いたイラストと、プリントアウトしたものでは差が出るのはどうしようもありません。
逆の場合、スキャナーで取り込んだ時も同じことが言えます。
プロとしてやっていく場合、出版社からの要求のままに入稿しなくてはいけません。
その時にすぐに対応できるかどうかは、プロとアマを分ける基準にもなります。
学校ではこの両方を学ぶことが出来ますので、どうも自分では中々描きにくい方を勉強できないと言う人には、入学はおすすめですね。
卒業後のアフターケア
しっかりとイラストを描けるようになったけど、その後それを仕事にするにはどうしたらいいのかと言う悩みは、誰にでもあります。
学校で学ぶことの大きなメリットは、卒業後に仕事の紹介などのアフターケアがあることです。
勿論全員がケアしてもらえるわけではありません。
学校側から見て、これはプロとしてやっていけると思った学生に、ひと押しかけてくれるわけです。
学校としても、紹介したからにはそれなりの実績を期待します。
卒業生の、業界での活躍者が増えれば学校の実績にもなりますので、その辺はシビアですが仕方ありません。
学校側が自身をもって推薦してくれるように、しっかりと学べば見返りも期待が出来ると言う事ですね。
イラスト学校で学ぶことのデメリット
メリットがあればもちろん、デメリットも無いとは言えません。
絵に独自性が無くなる
商業ベースにのっとっての絵柄は、その後プロとして活躍するには大事な武器になります。
それを熟知している学校としては、どうしてもそちら方面への指導になっていきます。
結果、個性があまり見受けられなくなってしまう危険性があります。
すでに自分の絵に個性があって、その上で基礎も身につけたいと入学した場合はともかく、殆ど経験無く入学して学んだ場合、この個性と言うものに問題が出てくることがあります。
勿論自分の中で、こう言ったイラストが描きたい、こう言う絵柄をものにしたい、と言う心構えがあれば免れることですので、しっかりと自分の目的を持つことが大事だと言う事です。
ハングリー感覚が無くなる
独学でイラストを描いている、学んでいる人の場合はこの、ハングリー感覚が自分を励まして頑張らせてくれるものです。
絵を描くためにバイトもし、遊ぶより何より絵を描くことを優先する。
そんなハングリーな気持ちの中から、自分独自の世界が生まれることがあるのです。
学校に通っているとどうしても、このハングリー感が無くなっていきます。
学生であると言う事と、学校の授業で充分だという甘えが、心の奥底に潜んでいる人はいないでしょうか。
高校や大学でも同じですが、学校の授業外での研鑽がその後大きく花開く種になりますので、学生だと言う事に甘えないように努力していくことぉおすすめします。
つまりは自分の心次第と言う事です
メリットデメリットについて、お説教めいたことを書いてきました。
しかしこれはイラストだけでなく、こう言ったアート全体にも言えることです。
流行は、仕事をしていく上でつかんでおかなければいけませんが、それでも常に自分の個性は流されないよう心配りましょう。
基礎デッサンや基礎の授業は、地味なように見えますが必須のテクニックです。
学校外では中々学べないものだと言う事を心にとめて、しっかりとやって置きましょう。
そのように自分の目指したいところを心に決めれば、デメリットさえもメリットに変えられるものです。
まとめ
イラスト専門学校に入学してイラストを学んで、後々プロのイラストレーターになりたい。
そんな方のために、ちょっとしたメリットとデメリットをいくつかご紹介しました。
代表的なものを並べましたが、入学前にも入学後にも、これらのメリットデメリットをお忘れなく、素敵なイラストレーターさんになっていただきたいと思います。