初心者にも分かるペンタブとは
ペンタブ、あるいはペンタブレットを使ってみたい。でもペンタブってどんなものだろう?紙に書くのとどう違うのかな?という方いらっしゃると思います。
ここでは、ペンタブの基本をご説明したいと思います。
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目次
ペンタブ(ペンタブレット)とは
ペンタブとは、ペンタブレットの略称です。
ペンタブレットとは、マウスと同じ「ポインティングデバイス」の一つに分類されるPC周辺機器のことです。
タッチペンとタッチパネルのペアになっており、ざっくり言うとタッチペンとタッチパネルを使ってPCのマウスカーソル(ポインタと呼ぶ)を操作するものです。
しかしながら、マウス操作と比較して、ペンタブではとても緻密な操作が可能で、マウスカーソルを操作するだけでなく、特にPC上で手書きの絵や字を描く際の操作が劇的に便利になります。
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「ペン」とはタッチペンのこと
ペンとは、一言でいうとタッチペンのことです。任天堂DSやスマホで利用するタッチペンと機能は同様です。タッチペンでタブレットに触れることでポインタを操作します。
ペンにはいくつかの種類があり、ペンタイプ・筆タイプ、エアーブラシタイプなど用途に応じて使い分けます。表現できる絵や質感も変わってきます。
ペンは、ペン先、サイドボタン、消しゴムで構成される
ペンは、ペン先、再度スイッチ、消しゴムで構成されます。ペン先として、専用の芯をペンに挿して使用します。芯は消耗品で、摩擦で擦り切れます。交換用芯が売られています。
ペンの持ち手付近にサイドボタンが付いており、様々な機能を付加してくれます。
消しゴムは、通常ペン先と反対側についており、消しゴムをタブレットに着けると、自動的に消去モードとして動作するようになっています。
ペン自体は鉛筆よりやや太くなっています。
ペンには色々な種類がある
ペンタブのペンには、ペン・筆・エアブラシなど色々な種類があります。
エアブラシでは、ブラッシング面積やインク量が調節でき、実際のエアブラシの動作を再現します。
筆は筆先の形や筆の濃淡などを再現できます。
タブレットとはタッチパネルのこと
一言でいうとタッチパネルのことです。大きく分けてタッチパネルに画面が出る液晶タブレットと、画面が出ずにただの板になっている板タブレットがあります。
液晶タブレットとは液晶画面とタブレットがくっついたもの
液晶タブレットは、ニンテンドーDSやスマホのお絵かきソフトと同じで、ペンでなぞったところに色がつくので本当に絵を描いているように操作できます。
板タブレットとはペン先や筆圧を感知するタブレット機能のみ
板タブレットは、PCのモニターを見ながら、ペンをタブレット付近で操作してカーソルを操作するものです。板タブレットでは、PC画面を見ながらのそうなり、絵の上をペンを動かすのではないので最初違和感ありますが、1週間程度で慣れてきます。
タブレットサイズは様々
タブレットのサイズは、通常入力サイズとしてA4/A5/A6が用意されており、使い方によって選べます。タブレットとして入力できる範囲の周りに淵がありますので、製品サイズは若干大き目になります。設置スペースや描きたいものによって選びます。
一般的には、サイズが大きいほど、細かな描写や緻密な線を描くなど、繊細なオペレーションが可能です。
一方、画面が小さいと、狭い範囲の操作で画面の端から端まで操作できます。
電源供給はPCのUSBポートから行う
電源供給は通常、PCのUSBポートにタブレットをつないで電源を取ります。
ペンに対しては、電池を入れるものと、電磁誘導方式でコードレスで電力を飛ばすものがあります。
電池を入れるタイプは、ペンの重さが重くなることと、電池の交換が必要です。コードレスタイプは、重量も軽く電池交換も不要です。
タブレットとPC感のUSBケーブルが煩わしい場合は、タブレットとPC感をワイヤレスにするキットもあります。
ペンタブはアナログにはない様々な機能がある
筆圧で線の太さ・色の濃淡を調節可能
ペンタブには筆圧感知機能があります。筆圧感知とは、ペンをタブレットに押し付ける強さを感知する機能のことです。
強く押し付けれが色が濃くなり、軽く押し付ければ色が薄くなる、といった通常の絵や字を書く操作を再現してくれます。
また、筆圧により、線の太さや色味を調節することも可能です。
ペンタブとアプリケーションの両方が対応している必要があります。ものによっては、消しゴム機能も筆圧に対応しているものもあります。
傾きを検知し、インクが出る向きなどを調整
ペンタブには傾きを検知する機能があります。ペンの傾きと向きを感知し、インクの出方、エアーブラシの飛び方などが調節できます。
ペンタブではマウスより緻密な操作が可能
ペンタブは、PC上で手書きの絵や字を書く際に効果を発揮します。
マウスで書く場合、マウスカーソルを動かしながら、左クリックを使って書きますが、まず思い通りにマウスカーソルを動かすことが容易ではありません。それは、マウスは腕と手のひらで操作するため、実際の分解能は0.1mmより大きくなり、思った箇所に精密に操作できないためです。また、基本的には、クリックしているかしていないかの2択のため、色の濃さや線の太さをクリック操作だけでは表現できません。
一方、ペンタブは指先での操作となるため、0.1~0.005mmの分解能が実現でき、より精密な操作が可能です。思った箇所にカーソルを移動できるため、絵や線を思ったように書くことができます。また、筆圧感知や傾き機能により、より緻密な筆の動き、インクの付き方などを表現できます。
キャンバスの拡大、縮小、回転が可能
キャンバスは、拡大・縮小・回転が可能です。細かい部分を描くときはキャンバスを拡大すればOK。また、全体を一気に色付けしたいときは、キャンバスを縮小すれば早いです。
描き間違ってもやり直しが可能
PC上での操作のため、描き間違いがあってもやり直しがボタン一つで可能です。消しゴムで消すひと手間がなく集中を切らさず描くことができます。
ペンタブで通常のマウスと同じ操作が可能
クリック(シングルクリック)について
ペンタブは、基本的にはマウスカーソルを操作するポインティングデバイスです。
OS操作で使われるマウスの機能は同じようにペンタブで操作可能です。
クリックは、ペンでタブレットを一回たたけばOKです。
ダブルクリックについて
ダブルクリックは、ペンでタブレットを2回続けてたたけばOKです。
ドラッグ&ドロップについて
ドラッグ&ドロップは、ペンをタブレットにつけ、つけたまま移動し、ペンをタブレットから離せばOKです。
マウスカーソルの移動について
マウスカーソルを移動させたいときは、ペンをタブレットに5mm以内に近づけるとマウスポインタがそこに移動します。
タブレットとPCのモニタ画面は1対1に対応しているため、タブレットの左上端はPCモニタの左上端、タブレットの右下端はPCモニタの右下端に対応づきます。マウスのようにカーソルを移動させることも可能ですが、目的としている場所にペンを直接もっていけば、そこに瞬時にマウスカーソルを希望の場所に移動できます。
ペンタブを作っているメーカーは少ない
ペンタブレットを作っているメーカーは限られています。代表的なメーカについて説明します。
ワコム
使用者全体の7、8割がワコムを使っています。プロも愛用している方も多いです。使用者が多く、情報も調べやすいです。
ホビーユース向けのintuosPenシリーズとプロフェッショナル向けのIntuosProシリーズがあります。
IntuosProには、ワイヤレスキットが標準装備になっています。また、IntuosProの表面はザラザラしており、紙に描く様な描き味が再現が可能ですし、筆圧最高レベルに関してはIntuosPenの約二倍あり、より繊細な色味や濃淡を表現できます。
プリンストン
安価で基本機能はそろっています。
まとめ
まとめ
ペンタブを利用することで、絵の繊細さや表現の幅が格段に広がります。また、PCを使うことで、やり直しや、ソフトウェア側での微調整など、アナログではできなかったことがたくさんできるようになります。
ぜひご自身に合ったペンタブを見つけて色々なことをお試しいただければと思います。